アメリカから金融危機の再来
こんにちは。YPPKです。マレーシアにきてからは車通勤なのでオーディオブックを聞いています。最近は池上彰の本を聴いているのですが、投資をする身としてとても役に立つことがあります。
トルコにはこんな期待を持てるんだとか、アメリカはこんな経済の爆弾を抱えているんだとか分かるので面白いです。
さて、今回はアメリカに金融危機が再来するかもしれない、というお話をします。
リーマンショックのおさらい
リーマンショックを知る人は多いと思いますが、なぜ起こったのでしょうか。すごく簡単におさらいをします。
アメリカでは返済能力が低い低所得層向けにサブプライムローンというローン(主に不動産)が貸し付けられていました。住宅の価格が上がっている時は良かったのですが、上げ止まって下がりはじめると、サブプライムローンが不良債権化しました。サブプライムローンを含んでいた証券の信用も次々に低下し、市場で投げ売られ、株価の暴落などの大混乱が起きました。これが世界に波及し、この一連のできごとをリーマンショックと呼んでいます。
簡単に言うと、不良債権になる可能性の高いローンを売りまくった、ってことですね。
学生ローンの拡大と金融危機の再来
最近本を聴いて知ったのですが、現在アメリカでは学生ローンがどんどん累積されていっているようです。アメリカでは学生がローンを組んで大学に行くのが普通のようです。大学に進学したい人も、就職できない人も無理して大学に進学したりと、多くの人が学生ローンを組んでいるようです。学生ローン自体は素晴らしい制度だと思うのですが、債券としてみると、やはり低信用者への貸し付けという点はサブプライムローンです。
学生ローンを組んだ学生が卒業して就職できなければローンを返せません。そういう学生が多いと不良債権化していきます。失業率が多いほど事態は深刻です。
さらに深刻なのは、リーマンショック以前のように、学生ローンを様々な証券にして売っているということです。リーマンショックの原因になったことが、再び行われているそうです。不動産ローンが学生ローンになっただけ。