AIはIT運用現場に良い影響を与えるのか

私の結論を先に言うと、IT運用企業とそこで働く正社員にとっては「良い」影響があるが、そのような企業に人員を派遣している派遣会社とその社員にとっては「悪い」影響がありそうだ。
IT運用会社としては、少ない人数で、故障対応や予防までしてくれるのだから、人件費は安くなるし、その予防がしっかり動けばサービス停止によるリスクも回避できる。
人材派遣会社としては、人員の単純派遣ができなくなる。単純派遣というのは、スキルがあまり高くない人員を頭数おいくらで派遣することである。これはダメージである。その分、派遣されていた派遣会社に登録している労働者は職を失う可能性がある。人材派遣会社ではスキルの持った人員を派遣できるように頑張らなければならないと思う。
逆に、IT運用会社にとってのデメリットはないのだろうか。思いつく限りでは、AIの性能だろうか。AIが良かれと思ってやった行動が、結果的に良くなかった時の代償や責任はどうなるのか。IT運用会社が対応すべきなのは明確だが、それを恐れるとAIの導入は難しい。また、まだ新しい技術であり、客に対して実績のない運用方法を導入することを説明するのは、これまたハードルが高いことを(実体験で)感じている。

めっさん
  • めっさん
  • 当サイトの管理人。ニューヨークの大学を飛び級で卒業。その後日系企業でグローバル案件に携わる。大小様々な企業を転々としながら、マレーシアやアメリカへの赴任経験を持つ。バイリンガルITエンジニアとしていかに楽に稼ぐか日々考えている。年齢は秘密だけど定年も間近かな。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です