なんでも使える簡単に定量化する方法
良く職場で「数字を使え!」や「定量化しろ!」と言われて、困っているサラリーマンが多いようです。私の職場にも沢山いますし、メディアを見ていても、悩んでいる人が多いなと思います。
しかも頑張って数字を使っても「その根拠はなんだ!」と言われてしまうこともあります。
そこで、今回は定量化の基本中の基本で、なんでも数値化できてしまう方法についてお話します。
これからお話する内容を実践するだけで、もうちょっとだけ定量化に強くなれると思います。
定量化ができていない例
まずは定量化ができていない例です。例えば何かの文書を作る場合を考えてみます。
図のように、全く定量化していないと、未完成か完成したかで0か100%としか言えません。仮に「進捗率は60%ほどです」と報告しても、何を根拠に進捗率を報告しているのか報告される側には分かりません。
なぜ60%なのか、どういう計算なのか、根拠は何か、これらに答えられなければ定量化ができているとは言えません。
定量化への最初のステップ
今回紹介するのはとても簡単な方法です。また先ほどのように何かの文書を作る場合を考えてみます。
今回は文書作成というタスクをブレークダウンして手順・工程に分けています。その結果、この文書を作成するためには7ステップ必要だということが分かりました。
あとは単純に、7項目終了で100%なので、1項目終了で約14.3%の進捗と言うことができます。図の例で言うと「5. レビュー後修正」が終わった段階で進捗率は約71.4%と言うことができます。
定量化にもっと根拠を持たせる
先ほどの例の場合、単純に7項目あるので7で割りました、というのでは説得力に欠けますね。そこで、もう少し根拠を持たせようと思います。
【画像③】
7項目あるのは変わっていませんが、想定される所要時間を追加しました。こうすることによって、先ほどと同じ「5. レビュー後修正」の完了時点で進捗率が80%になりました。
こうすることで、所要時間を基に計算しているという根拠が持てますし、同時に相手にあとどれくらいで終わるかという報告もできます。
今回は所要時間で表現しましたが、難易度で表現する方法もあります。
さいごに
私も若い時に定量化しろと言われて悩んだことがありましたが、これができるようになって少しだけ楽になりました。この方法で定量化できないものは基本的にはないからです。
本日お話したのは基本中の基本です。どんなものにでも使える手法ではありますが、同時に少し雑な方法でもあります。まずはこの方法を試し、少しずつ「ちゃんとした」手法を身に付けていくのが良いと思います。