Brooklynでの運転免許取得の記録

2024年3月にBrooklynでニューヨーク州の運転免許証を取得したのでその記録を残したいと思います。
事前にインターネットで、ニューヨークで免許取得された日本人のブログを読むとかなり苦労されているようです。私は5か国で運転経験があり、内3か国では日常的に運転している時期もありました。ニューヨーク免許証も以前持っていたのですが、再生できないほどに期限切れになってしまい、今回取得することとしました。
こんな私でもそこそこ苦労したので、初めての海外赴任や留学で免許をとるというのはかなりの労力だと思います。
少しでも参考になればと思いなるべく細かく書くよう努めました。駄文ご了承ください。
免許取得のプロセス
簡単にプロセスを書くと、ペーパーテストを受けて合格し、DMVに行って仮免取得を取得後に、5時間の講習を受けてロードテストに合格すれば免許取得となります。
ペーパーテストの実施
私が2010年にニューヨークで1回目の免許を取った時はDMVに行って本当に「紙」のテストを受けました。今はオンラインで自宅で受けるか、予約してDMVのパソコンで受けるか選べるようです。オンラインで自宅で受ける場合はWebカメラ必須で、試験中に3回くらい「カメラを見て写真を撮ってください」と言った指示が表示されます。
2010年に日本語でテストを受けましたが、翻訳がひど過ぎて問題文をまともに理解できませんでした。あれから15年近く経って翻訳精度も上がっていると思いますが、英語で受検することとしました。とは言え、海外在住計5,6年近くの私でも英語で少し苦戦しました。
例えば、車を駐車から発進させる時に「pull out」と言うのは(私にとっては)新鮮で、「level」と言う良く使う単語が「水平」を意味すると試験後に(失点後に)知りました。勉強不足と言えばそれまでですが、よりネイティブな英語表現になっており、教科書で学ぶような英語ではないような印象を受けました。
仮免許証の取得
晴れてペーパーテストに合格すると仮免取得となります。必要書類を一式持ってDMVに行き、簡易的な目の検査をして取得します。
必要書類
必要書類はReal IDを取得するか等、取得するIDの種類によって異なります。Real IDの仮免取得(後に本免許もこれ)する場合は、SSNカード等の書類も必要で、つまり「免許のための書類」に加えて「Real IDのための書類」が必要になります。
私はReal IDのための書類を持っていかずに、Real IDの申請をしてましたが、時間的に余裕がなかったため、その場で非Real IDの申請に変えてもらいました。Can I change it to Real ID after I pass the road test?と言った感じで、ロードテストの後にReal IDに変えられるか聞いたらYesと言われたので、変えられると思ったのですが、(後述しますが)本免許はロードテスト後に送られてくるようです。また別途Real IDの取得をしなければならなそうです。
余談?ですが、仮免もプラスティック製の顔写真入りのちゃんとしたやつなので、本免許前もまたDMVにきて書類手続きをするとなんとなく勘違いしてしまっていました。と言うか、DMVの人もちゃんと説明してくれれば良いのに…と思いつつ、アメリカの役所にそんなことを期待してはいけません。
私はこのタイミングで3度DMVへ
私の確認不足だった点は大いにありますし認めますが、言い訳するとDMVのウェブサイトって分かり辛いです。私は仮免取得のために3度DMVに行きました。1回目は免許のための書類は持っていきましたが、Real IDの書類が足りておらず引き返し、2回目はI94の書類に不備があり引き返しました。
I94はアメリカの出入国を示すドキュメントですが、2度目のDMV訪問の前日に海外出張から帰国していました。I94は出張前に印刷してしまっていたため、VISAステータスの表記が合わず、不備となり手続きができませんでした。海外出張に行く方は要注意です。
3度目はなんとSSNカードを忘れてしまい、上述の通り時間がもったいないし急いでいた(※)のでReal IDなしの普通の仮免許証にしました。
※訪問には毎回予約が必要で1週間近く先の日程しか空いておらず、私の場合国際免許が1か月ちょっとで切れそうだったので急いでました。
目の検査
DMVの受け付けの上にアルファベットの書かれたボードが吊り下げられています。ちゃんと覚えてませんが、概ね縦12行、横10列くらいのボードです。DMVの担当者が色々手続きしてくれるのを待っていると「Read the 10th line」等といきなり言われます。10行目のアルファベットを左から読んでいきます。
担当者も聞いてるのか確認してるのか正直分からない状態ですが、テキパキ読むのが賢明でしょう。BとV等の発音には注意した方が良いですね。
その前か後に眼鏡やコンタクトが必要か聞かれますので答えます。私の場合は普段眼鏡はしませんが、運転中はするのでこのタイミングで眼鏡をかけました。
5時間講習の受講
Pre-Licensing Courseという通称5時間講習を受ける必要があります。大学生の場合は大学で実施している場合もあります。私の場合は社会人ですので、自分で場所を探しました。DMVから認可を受けたDriving Schoolが実施しており、今はほとんどオンラインのようです。
日本語で受けたい場合はFuji Driving Schoolのような日系で申し込むと良いですが少し金額は上がります。オンライン実施なので理論的にはニューヨーク州内ならどのDriving Schoolでも良いのですが、講習中に具体的なアドバイスがあるため、なるべく自身の居住地またはロードテストを受ける地域にあるDriving Schoolが良いと思います。
私の場合、Brooklynに住んでおり、ロードテストもBrooklynを予定してましたので、近くのDriving Schoolを選んで正解でした。講師が「Brooklynの○○の道はこうなってるけど~」と言った具体的な話をしてくれました。その道は私の知る道で具体的にイメージできました。また、ロードテストで行われる縦列駐車の方法等もBrooklynの土地に合わせた話をしてくれます。
プラスチックの仮免は必要か
ほとんどのDriving Schoolでは5時間講習を受けるためにプラスチックの仮免許証が必要と書いてあります。DMVのサイトにもそう書いてあります。
しかし私が調べたところ、BrooklynのDrive Rite Academy等、一部のDriving Schoolでは紙の仮仮免許証(Interim Lerner’s Permit)とNY政府発行のIDがあれば受講可能でした。すでにNon-Driver’s License等のNY発行のIDがあれば受講できます。とは言え、やはり受講証明書(MV278)はプラスチックの仮免許証がないとダメなので、先行受講して受け取り次第提示することで受講証明書を作成してくれると言う仕組みのようです。
私の場合は2週間かかると言われていた仮免許証が1週間少しできたので、結果的にプラスチックの仮免許証がある状態で受講できました。
講習の余談
私は現地のDriving Schoolで講習を受けましたが、事前に調べていた通り、結構話しかけられます。私は自ら話す方ではないのですが、まず簡単な自己紹介をしました。講習の途中で「世の中には左ハンドル右車線と右ハンドル左車線があるんだよ」と言う話になり講師が「右ハンドルの車を運転したことある人?」と言う質問をしました。「これは…」と思ったのですが、「(私の名前)、あなたは…日本の人だと思うんだけど…」等と言って話を振られてしまいました。ちゃんと聞いてて良かったです。Yes, of course, I have driven those cars because I’m from Japan.等と一言言って終わりました。
さすがアメリカと言うべきか2,3人がかなり積極的に質問したり、講師と会話してくれたので、白羽の矢…と言うと失礼ですが、あまり当てられなくて良かったなぁと思います。
ロードテスト
さてようやくロードテストです。
予約方法
DMVのウェブサイトから予約可能ですが、私には何点か課題がありました。まず①車を持っていないこと、②同伴してくれる人がいないこと、です。
①車を持っていない点はレンタカーをするか人に借りる必要があります。会社の同僚に車を借りるのは抵抗があったため、レンタカーを考えました。が、普通にHertz等のレンタカーにすると非常に高額となり、もう少し調べるとDriving Schoolが試験中だけ貸してくれることが分かりました。そして、予約もしてくれるそうです。
②同伴する人がいない点も、会社の同僚に来てもらってお礼でご飯ご馳走すると高くつきます。これも①に記載のDriving Schoolが解決してくれました。
具体的には180ドルでロードテストの予約、同伴役、車のレンタルができました。なお、これはRush Road Testプランみたいな、なる早で試験を受けたい人向けのサービスで、ロードテストの実施が待てる(時間的に余裕がある)場合は20-30ドルほど安くなります。もちろんDriving School次第ですが。
国際免許で運転して臨める?
私は国際免許を持っていたので、レンタカーを借りて自ら運転して試験場所に行こうと思ったのですが、これはダメなようです。
色々調べてもロジックがあまり分からなかったのですが、国際免許及び日本の免許と、NYの免許の同時保有ができず、NYの免許取得の瞬間に国際免許と日本免許は没収されるらしいです。そうすると帰宅時に無免許となります。こういった説明をどこかで見たのですが、イマイチしっくりきません。私なりの落としどころとしては、DMVの職員は国際免許についてあまり知らないだろうし(知っているべきは警察の方)、色々説明しても不正だとか言い訳だとか言われて試験が受けられない方がリスクだと思うことにしました。それに、ロードテストの要件には免許保持者も一緒に来なさいと書いてあるので、言われた通りにするのが賢明でしょう。
これを踏まえ、私が取った方法は、Driving Schoolに同伴者と車のレンタルを依頼し、近くまでZipcar(レンタカー)で1人で向かうと言う方法です。2,3ブロック離れたところに駐車して10分程歩いて試験場所に向かいました。
ロードテストへの準備
Driving Schoolではだいたい共通してパッケージメニューを用意してます。上述の予約から車までのプラン、予約のみのプラン、車のみのプランはシンプルですが、事前運転練習何回、当日直前運転練習付き等、様々な組み合わせがあるので、良く調べてみることをお勧めします。日系にこだわると少し選択肢が少なくなるかも知れませんが。
私の場合はすでにニューヨークの免許は持っていたこともありますし、平均すると月1回くらいは運転しており自信がありました。強いて言えば縦列駐車は昔々日本で最初に免許を取った頃からほとんどやったことがなく、試験会場に向かう途中で5回ほど練習しながら向かいました。おかげで無事1回合格できました。
ただ、一つ盲点だったのは、借りた車がすごい古い車で、ハンドルの感じがすごい独特でした。一番最初にハンドルを左に切って道路に出ていく訳ですが、ハンドルがすごい違和感に感じて、中央線の方にかなり寄ってしまい、試験管に「Too wide」だと言われてしまいました。車のせいだと言いたかったのですが、言い訳に過ぎないので黙って試験を続けました。
BrooklynのDitmas Ave.の試験場所
私はBrooklynのDitmas Ave.と言う試験場所を選びました。そこそこ交通量はありますが、Red Hookよりはマシだと思います。少し大きい街道と、周辺は基本的に住宅地です。縦列駐車は1台の車の後ろに駐車しました。2台の間に駐車ではなく、1台の後ろに、です。難易度は低めですね。運ですが。
3ポイントターンも、広めの、(たまたま)車のいないところでできました。途中で車が2台来ましたが、視界が良かったです。住宅地なので一時停止の標識は沢山ありますが、逆にそういうものだと思っていれば良いですし、住宅地から少し大きな道路に出る交差点なので、ストップサインがなくても止まるだろう、と思えるような場所が多く、運転しやすかったと感じます。
ただ、確実に試験難易度を落とすなら、住まいによってはお金がかかりますが、White Plainsの試験場所を選ぶとかなり簡単だったと皆口を揃えて言っています。
免許取得までの所要期間

上表に私が実際に要した免許取得期間をまとめてみました。60日から、下手したら90日くらい掛かると思ってたのですが、案外早く取得できたと思います。と言うのも、仮免許の発行やロードテストの予約が時間かかると至る所に記載があり、仮免許の発行は2週間から4週間要する場合もある、ロードテストは6週間から8週間要する場合もある、と言う記載を見たからです。
最初のオンライン申請とペーパーテストは、必要書類が揃っていれば確か同日にできますし、私のようにミスらなければDMVに行くのは1回です。