内部EIGRPと外部EIGRPの違い、AD値の設定
2016/2/28 2020/4/17
内部EIGRP、外部EIGRP、内部ルート、外部ルート、AD値 等
内部EIGRPと外部EIGRPの違い
内部EIGRPや外部EIGRPという文言を見たが、これは表現の問題なところがある。文脈を見て判断するべきである。OSPFからEIGRPに再配送されたルートを外部EIGRPと言う表現に含めている場合を見た。
内部EIGRPと外部EIGRPの違いは、ルート情報がどこから来たかによる。内部EIGRPあるいは内部ルートとは、同じEIGRPのAS内にあるルート。外部EIGRPあるいは外部ルートとは、他のプロトコル(OSPFやRIP)から再配送されてきたEIGRP外のルート。
外部ルート情報はルーティングテーブルを見ると、OSPFならO E1かO E2、EIGRPならD EXなどと表記されている。
そして変更方法は
OSPFのAD値の変更
OSPFでは外部ルート、エリア間ルート、エリア内ルートの3つに対して異なるAD値を設定できる。デフォルトは全て110である。
(config-router)#distance ospf [外部ルートのAD] [エリア間ルートのAD] [エリア内ルートのAD]
ルーティングテーブルでの表記は
外部ルート:O E1 / O E2
エリア間ルート:O IA
エリア内ルート:O
となる。
EIGRPのAD値の変更
EIGRPでは、EIGRPで発生した内部ルートと、その他のプロセスから再配送された外部ルートに対して設定ができる。デフォルトは内部ルートが90で外部ルートが170である。
(config-router)#distance eigrp [内部ルート値] [外部ルートのAD値]