イギリスのEU離脱投票について
6月23日にイギリスで「EU離脱を問う投票」が行われますね。EU離脱を模索するイギリス国内の事情はいろいろとあると思います。それはニュースや報道をご覧になって分かるかも知れませんが、大切なのはイギリスのポンドが上がるか下がるか、ですよね?トレーダーたちにとっては。
さて上がるのか下がるのか。可能性としてはどちらもあり得ます。ただ、パターンはいくつか考えられます。
①単純に下落するパターン
多くの人がイギリスのEU離脱はイギリス経済的にネガティブで、もしEU離脱への賛成投票が多くなるとGBPは下落すると考えています。それがそのまま発生するパターンです。
よって、チャートの具合としては、レンジ又は小さなトレンドからの急降下ってとこだと思います。
②上がって下がるパターン
なんらかの別要因によってGBPが買われて上昇します。そこで上記1のような事象が発生して、一気に下降するイメージです。別要因として考えられるのは、例えばEU離脱の可能性が低くなるような報道や世論です。でも投票してみたら離脱派多数…のような状況でしょう。
上記①と似ていますが、重要なのは「なぜ上昇しているか」ですね。その理由によってはその後のトレンドはかなり変わってくると思います。
③下がって上がるパターン
私個人的にはこれが一番トレンドとして分かりやすいと思っています。多くの人が「イギリスはEUを離脱するだろう」と考えて、まだ値が高いうちにGBPを売っておきます。そうすると下降トレンドが形成され、それに順張りで売る人が出てきます。そして投票の発表が公表された時に一気に上昇します。
投票の結果が「EU離脱しない」だった場合は上記1で話した逆の現象ですね。イギリス経済にマイナスである事が起こらなくなったから、という理由の買いです。
投票の結果が「EU離脱する」だとすると、今度はそれまで売ってきた人が利益確定のために売ります。イギリスの投票に向けて形成してきたトレンドですから、そのイベントが終われば値は戻ろうとします。噂で買って事実で売る、とはこのことですね。今回は売って買うパターンですけど。
最後に
当たり前かも知れませんが、よく状況を見ながらって感じでしょう。現にGBP/JPYはチャートを見ると今までの返しが来ているように見えます。これまでショートしてきた人が投票を前に決済しているでしょうし、EU離脱の可能性が遠のくような報道もされでロングしている人もいるかも知れません。