RPA導入時の問題
オートメーションは素晴らしいと思います。人件費を削減できる可能性が大いにあり、従業員はめんどくさい仕事や単調な仕事をしなくて良く、もっと価値のある、価値を生み出す仕事に専念できるのです。
しかし、やみくもにRPA(Robotic Process Automation)を導入しても効果がなかったり、下手をすればコスト増になる可能性があります。
問題①:人件費が削減できない
下記紹介記事からの紹介です。RPAを導入しても人件費が削減できない可能性があります。
なぜなら、RPAを導入することで、それを使う(プログラム・プロセスの作成をする)人間、管理する人間、メンテナンスする人間が必要になってくるからです。しかも、そういったことに多少詳しい人間が望ましく、こういったことも検討・計画した上で導入することが大切になってきます。
問題②:従業員の反発
下記紹介記事からの紹介です。企業によりますが人員削減・整理のためだとして従業員が反発する可能性があります。
例えば経理担当Aさんの作業を自動化すれば、Aさんにとっては職を失うのではないかという不安から、自動化に反対したくなるかも知れません。特に、自動化対象の作業のみを担当している従業員がいる場合は、このケースが当てはまる可能性が高くなります。
企業によっては単純作業のために派遣社員を雇い、人員削減のためにRPAを導入しようとするケースもあります。それはそれで合理的ですが、実際に作業をしている彼らの協力がなければ自動化はできません。そこで「人員削減のためだ!」と説明すれば、ほぼ確実に協力してくれないでしょう。一方で、例えば「もっとスキルになる仕事をしてもらうためだ」など、何かしら「表向きの理由」はの説明は必須でしょう。
問題③:海外では時にコストが高くつく
これは私の経験からの紹介で下記の記事とは関係ありません。これは海外展開をしている一部の企業に当てはまると思います。
私はマレーシアでの仕事を経験しており、マレーシアはまだ導入効果は、人件費の削減という観点では薄いかも知れません。これは私が聞いた話ですが、タイやベトナム、カンボジアなどでは人件費が非常に低く、数千万円のRPAを導入するコストメリットがないそうです。
さいごに
RPAなどの自動化は流行ではあるものの、適用先をしっかりと考えなければいけませんね。
私個人としては、高額なRPAを導入しないまでも、ある程度自動化ありきで業務を組み立てていくのは良いアイデアだと思います。つまり定型化です。今は人件費が安くても、いつか必ず賃金は上がるからです。コストメリットが出てきた頃にRPAの導入などを考えればよいのではないでしょうか。
参考の記事
オートメーション化で継続的に効果を生み出すための秘訣とは?