カップラーメンはアメリカでプレゼンスを高められるか
おもしろい記事を見つけました。日清HDとカップヌードルについてです。日経新聞の記事です。
この記事をベースに私の経験をお話しながら、アメリカでカップラーメンのプレゼンスを高めまれるか考えてみたいと思います。
記事の概要
カップヌードルは災害などの際に保存食として特需が生まれ、売上が上がるそうです。
さらに災害時などにカップヌードルを食べた人がその後も継続して購入する傾向も一部見られるそうです。
カップヌードルの売上成長しているアメリカでも同様に継続購入者は増えてくれるのでしょうか。
アメリカでのラーメンの知名度
これは私がニューヨークに住んでいた時の経験です。
ニューヨーク州の田舎に住んでいた時の話です。ニューヨーク州といっても広いので、その町からマンハッタンまでは車で8時間ほどかかります。
その町では日本や中国に麺類の食べ物があることは知っていてもラーメンという名前を知っていたり、実際に食べたりしたことがある人は極小数でした。
一方でマンハッタン近郊に住んでいた時の話です。マンハッタンまでは車で1.5時間ほどの場所で多くの人が週末にマンハッタンに行ったりします。
その町ではラーメンという食べ物を知っており、食べたことのあるひとは比較的多かったです。多かったといっても、過半数いるかどうかです。
このようにラーメンそのものがアメリカ人にとって馴染みのない食べ物であることは間違いないでしょう。
スーパーにカップラーメンは一応売っている
カップラーメンは一応スーパーに売ってます。田舎のスーパーにもありますし、都会のスーパーにもあります。(当時は日清すごい!と思いました。)
ただ、現地の人で買っている人はほとんど見たことがありません。日本や韓国、中国の留学生や、アジア系の人が買っていきます。
しかし私がニューヨークにいた頃も、帰国した後も、大型のハリケーンが上陸することがありました。
その際にアメリカ人も保存のきくカップラーメンを沢山買っていたと知人や新聞から聞くので、ラーメンという食べ物のプレゼンスは高まっているのは確かでしょう。
ラーメンブームがある
マンハッタンには複数の日本のラーメン屋さんがあります。
ニューヨークでもラーメンブームがありましたし、フランスのパリでもラーメンブームがあります。
ただブームの対象は洗練されたラーメン屋さんのラーメンです。
そこからカップラーメンに行き着いてくれるかが、カップラーメンのプレゼンス向上の鍵だと思います。
すすると白い目で見られる
アメリカ人にとって麺類の食べ物と言えばパスタですし、パスタはすすって食べません。日本人もパスタはすすりません。
そんなアメリカですので、ラーメンでさえすすっていると少し白い目で見られます。すすって食べるものがそもそもないのです。
ラーメンを食べるアメリカ人も、日本の食べ方を知ってる人はすすろうとしますが、下手だったりできなかったりします。
そもそも箸が上手ではないのでフォークで食べます。
このようなラーメンの食べ方もうまく現地に合わせて改良していくのが良いのかと思います。