OSPF
2020/11/9
OSPFとは
自律システム(AS)内のルーティングを行なうリンクステート型のルーティングプロトコル。
OSPFのポイント
- 隣接ルータとのリンク状態をリンクステート広告(Link-State Advertisement: LSA)をフラッディングして情報を交換する。
- 複数のエリアに分割する事ができ、異なるエリアの境界となるルータをABR(Area Border Router)と呼ぶ。対して、異なる自律システムの境界にあるルータをASBR(AS Boundary Router)と呼ぶ。
- ルータのタイプには4つある
- 内部ルータ:全インターフェースが同じエリア内に収まっている
- バックボーンルータ:エリア0に接続するインターフェースがある
- ABR:異なるエリアの境界となる
- ASBR:異なる自律システムの境界にある
- 全てのエリアはバックボーンエリアと接続している必要があるが、それが出来ない場合は仮想リンク(バーチャルリンク)を作成する。
- OSPFのエリアの種類
- バックボーンエリア:全てのエリアが接続されるエリア(直接又は仮想リンクにて)
- 標準エリア:バックボーンエリア以外のデフォルトエリア
- スタブエリア:外部ルートがデフォルトルートとして通知されるエリア
- トータリースタブエリア(完全スタブ): 外部ルートと外部エリアのルートがデフォルトルートで通知されるエリア
- NSSA: ASBRを配置できるスタブエリア
- トータリーNSSA: ASBRを配置できる
- ルータは3つに分けられる。代表ルータであるDRと、そのバックアップであるBDR、そしてそれ以外のDROTHERである。DRはLSUと言うパケットを送信するが、これにはLSAが含まれる。LSAをまとめたDBをLSDBと言う。このLSDBを元にルーティングを行なうのがSPFアルゴリズムである。
- パッシブインターフェースに設定するとLSUやHelloパケットを送信しなくなる。つまり、ネイバー関係が確立できない原因となり隣接関係を構築しない。
- OSPFが稼働しているルータにDRより高いプライオリティを設定しても、DRとBDRの再選出は行われない。しかし、DRやBDRとのセッションが切れた時、つまり再起動やダウン状態になった時は選出を行なう。
OSPFのコマンド
- トータリーNSSAにする方法
- 設定したいエリアのABRに次のコマンドで設定
(config-router)#area [エリアID] nssa no-summary
- 設定したいエリアのABRに次のコマンドで設定