ハイブリッドポートとは何か
長年ネットワークエンジニアをしてきましたが、先日初めてHybridポートたるものに遭遇しました。
ポートってAccessとTrunkしかないと思ってた…というのが本音ですが、実は勉強したことがあって実戦で遭遇しなかったから忘れていた、というオチもあり得ますね。
いずれにしても、ちょっと理解に苦しんだので、私の理解をまとめておきます。正直情報が少なく、メーカ(CiscoやDellやNetgear等)によって少し解釈が違う雰囲気もしているので、あくまで参考にしていただければと思います。
AccessとTrunkとは
まずはざっくりとおさらいです。かなりざっくりです。
AccessポートはひとつのVLANのみ扱い、そのポートから出るトラフィックはタグなしです。そのため、タグの理解ができないPCを繋ぐ際に用いることが多いです。
Trunkポートは複数のVLANを扱い、ネイティブVLAN(Ciscoの呼び方?)以外はタグをつけて送信します。ネイティブVLANはタグなしのままです。
Hybridとは
Hybridポートとは、AccessとTrunkの良いトコ取りのハイブリッドなポートです。VLANと言われるとタグの事が頭に浮かんでしまうのですが、どんな機器を接続するかという観点で考えると(私は)しっくりきました。
HybridとはVLAN理解するNW機器やSVも繋げるし、VLANタグを理解しないPCも繋げる、ハイブリッドなポートとなります。
Hybridとは(もう少し技術観点)
例えばシステム内でタグありのVLAN10とタグなしのVLAN10が存在する時、ポートをHybridとして設定し、インバウンドのタグ無しトラフィックはVLAN10と解釈し、アウトバウンドのVLAN10はタグ無しで送出するといった設定ができます。
システム全体としてはVLAN1をネイティブVLANとして残しつつ、一部のトラフィックのみのVLANタグの有無をコントロールする際に利用します。
備考
とあるサイトにはプロトコルVLAN(Protocol VLAN = PVLAN)を利用する場合に、トラフィックの種類(音声、映像、等)を判別してVLANを付与?すると言った使い方もされるようです。
その場合には、どんなトラフィックをどんなカテゴリ(≒VLAN)として扱うかといった設定が別途必要になってきます。
少なくとも今の私の理解としてはそういったプロトコルとVLANをマッピングするような設定があれば、プロトコルVLANを利用している環境であり、そうでない場合は、当記事で記載しているような用途なのかなと思ってます。
冒頭記載の通り、私もまだ自信持って当記事の記載内容が正しいと言い切れないため、ご存知の方はコメントにて教えていただけると助かります。