Catalyst 9800 WLC 設定思想
C9800系のワイヤレスコントローラの設定思想についてメモです。先日C9115というCiscoのEWC(Embedded Wireless Controller)のアクセスポイントを設定した際に調べました。
※当記事のキャッチ画像はBing Image Creatorで作成しました。単にWireless controller and access pointと打って生成しましたが、うーん、概念は合っているかも知れません。アクセスポイントを制御するコントローラーなので。
そもそもワイヤレスコントローラとは
読んで字のごとくですが、アクセスポイントを制御するためのコントローラです。オンプレミスで専用のサーバを置く場合や、最近のMerakiやAruba Centralのようにクラウドにコントローラがある場合があります。
前述のC9115はEWC(Embedded Wireless Controller)で、アクセスポイントの中にワイヤレスコントローラが含まれているモデルです。複数台のアクセスポイントもひとつのアクセスポイントで制御できて、故障時には違うアクセスポイントがマスターとなってコントローラの役割を担ってくれます。結構便利だなと感じました。
残念なお知らせ
Ciscoの9800系のワイヤレスコントローラは2024年11月にEoS(End of Sales)となり、もう買えなくなりました。中古品や運が良ければリファブリッシュ品が手に入りますが、EoSが来たという事は時期にサポートも受けられず、故障時の代替機が調達できないということになります。
可能であれば今主流のMeraki等のクラウド管理に移行していきたいものですが、企業によってはまだまだクラウドに抵抗があるところが多いようですね。
C9800の設定思想
設定思想と言っても詳しいことは書いておりません。用語としてTagやPolicyと言ったものがあったり、それとSSIDやWLANをどう紐づけていくかと言うところがポイントとなります。
Tag
TagとはPolicyとSSIDを紐づけるものです。個人的にTagって言われるとしっくりこないんですよね。
私の勝手な意見ですが、他の製品みたいにPolicy Profileが作れて、それをSSIDに紐づけるんじゃダメなんでしょうか。
Policy
PolicyとはVLANやACL、QoSやAVCの設定をしたり、Flow Monitorの設定をしたりできます。これはPolicy Profileと言う感じで保存されます。
私の勝手な意見ですが、前述の通り、こういう管理にするならTagと言う思想は必要だったのだろうかと思います。
WLAN
ここでSSIDの設定やStealthモードの設定などができます。
とある別メーカのワイヤレスコントローラでは「SSID」という設定から諸々設定できました。製品やメーカによって設定方法が本当に違うなぁと感じました。