私が転職を決めた理由

私は2022年に転職活動をしました。この記事を書いている時点ではまだ新しい会社に入社していないのですが、結果は大成功かなと思っています。
そんな私が、自身の考えを振り返り、なぜ転職を決めたか、なぜ前の会社ではダメだと思ったのかまとめます。
きっかけは異動
私は5年近く、システム構築の上流から下流まで担当するエンジニアだったり、プロジェクトリーダとして経験を積んできました。順調にスキルも技術も身に付いてきたなと思っていた矢先、運用部門に異動になりました。
人財育成の目的不明確
新入社員の教育を行いましょうと言うのは当然理解できる話です。初めての社会人、初めての当社で、一人前になってもらうことは大変大切と言いますか、大前提です。
一方で、仕事を覚えられない、何度もしているのに一人でできないと言った社員に対して、半永久的に教育を行うと言うのは理解できません。成長見込みがない社員に対しては配置替えする等して適材適所を目指してもらいたいものです。
事業計画が不透明
AWS等のIaaSがメジャーになってきて、いわゆる流行のような時期がありましたが、その際に当社は「AWSの利用者が増えているのでAWS人材を強化しましょう」と言った流れでAWSの教育を行ったりします。
もちろん先行投資も必要ですが、そもそも開発を行うような会社ではありませんし、営業力を欠いているので新規でそういった案件も見込めませんでした。
これはAWSだけでなく、GCPやAzureもそうですし、IaaSでなくてもServiceNowやSalesforce等、流行(?)になるとコロコロ方針が変わります。AWSかじったと思ったらServiceNowの勉強をさせられて、気付いたらAzureもやれと言われて、と言う感じです。
もちろん、スキルアップの観点でマイナスではないのですが、会社の事業方針としていかがなものかと思いました。雑誌読んで流行っていると聞いたからやってみる、学生がファッション雑誌読むのと同じような感覚で方針決定をしているのではないかと思ってました。
事業方針がコロコロ変わる
前述の事業計画の話にも少し関連しますが、毎年事業方針がコロコロ変わってもはや信じてませんでした。
ある年は海外強化と言ったと思ったら翌年には海外と言う字すらなくなっていたり、クラウド強化と言ったと思ったらオンプレも重視と言っていたりしました。
もちろん、状況を鑑みて方針を変えていくことは大切なプロセスですし、営利企業としてそうあるべきです。しかしながら、ここで言いたいのは「変わりすぎ」という点です。こういった状況なので、何かを極めることなく、なんとなく色々かじっていますと言った、強みのない会社になったのだと思います。
上層部が親会社からの天下りみたいな人たちなので仕方ないのかも知れませんが。
技術が身につかない
これは会社が悪いと言うより、まぁそういった事業の会社なので仕方ないのかも知れませんが、エンジニアとしての技術力が身に付かないと感じました。
資格取得にはかなり積極的で多くの資格を取りましたが、当然座学です。実戦経験がほとんどなく座学の知識のみで、あたかもプロのように語る必要があるのは苦でした。
私はこの会社の中でもましな方でしたが、それでもこれが大きな危機感になっていました。
デキる社員がデキない社員を食わせてる
新しい会社を含め、どのような会社でもこのような構図はあると思うのですが、私の前の会社は特に強いのではないかと個人的には思っていました。
知識や経験があったり、優秀な社員が残業を沢山して、そうでない社員のカバーをしている様子が随所に見られます。そうして業務に追われ、自己研鑽の時間が削られ、疲弊していく先輩社員がいました。
文字通り、足を引っ張られている状態ですが、会社としては、そうした「デキない社員」もしっかり育成していきましょう、という文化なので、どうしようもありません。