NW機器のラックマウントとケーブリングの心得

ネットワーク機器をラックにマウント(設置)したりケーブルを繋いだりする際の注意点だったり意識すべきことはいくつかあります。

環境に恵まれている人は先輩から色々教えてもらって場数を踏んで覚えていくのだと思いますが、私の場合は最初少し教わる機会がありましたがその後は自身で考えていく必要がありました。

そんな経験から、ネットワーク機器のラックマウントとケーブリングの心得をまとめたいと思います。

心得と言うと大袈裟ですが、実施時の観点を記載できたら良いと思います。

空気の通り道を考える

言わずもがな、ネットワーク機器は熱を発します。機器のモデルや用途によって発熱量は異なりますし、それによって深く考える必要がないかも知れませんが、空気の通り道を考えること、すなわち適切に冷却がされるよう検討することが必要です。

複数の機器を隙間なく埋めてしまうと熱がこもります。熱がこもると発火したり、機器の性能に影響したりします。発火については実際に聞いたことのある事象なので軽視できません。

私が良く見る設置方法は、2台設置して1ユニット空けて2台設置して…と言った設置方法です。

ユニットとはラックの段数の単位です。ほとんどの機器がこのユニットと言う高さの単位に合わせて設計されてます。1ユニット空けるとは、機器1台分くらい空けるとイメージいただけると良いと思います。

故障対応に備える

機器に不具合が疑われる場合は現地に行ってコンソールケーブルでトラブルシューティングをしたり、場合によっては交換対応で既存機器を取り外す必要があると思います。それを見越して設置しましょうと言うことです。

ケーブリングの際にコンソールポートを覆ってしまったり、関係ないケーブルを抜かないと機器が撤去できなくなると問題です。

私の経験で、試験用に使っていた機器が故障して交換対応が必要になりましたが、その前にはサービス提供で使っているケーブルが通っており、そのケーブルを抜かないと機器撤去できない状況でした。当然そのケーブルを抜くとサービス影響が出ます。

お客さんに伝えると「なぜ試験用のスイッチを撤去するだけなのに業務に影響が出るのだ」と言われました。幸いそのケーブリングをしたのが私の会社ではなかったため怒られることはありませんでしたが、このようなことは極力避けなければなりません。

重たい機器は下に設置

これは無理して重たい機器を上に設置はしないと思うのですが、重要なので書いています。

取り外す際に危険ですし、ラック全体として重心が上に行くためラックが倒れやすくなります。

サーバーやUPSは重たいので基本的には下に設置して、軽いことが多いネットワーク機器を上に設置します。

また、これを踏まえてケーブルの長さを検討します。

ケーブルのルートと長さを考える

機器を設置したらケーブルの接続をすると思いますが、そのケーブルをラック内にどう通すのか考えます。また、短過ぎず長過ぎない長さを検討します。

短過ぎるとケーブルが張ってしまい、他の機器を設置撤去する際に邪魔になる可能性がありますし、少し引っ掛かっただけでケーブルが破損したり抜けてしまう可能性があります。

長過ぎるとケーブルが余ってしまいラック内に巻いて保管することになります。ごちゃごちゃしたケーブリングの原因ですし、このごちゃごちゃ状態が将来の作業時に悪影響を及ぼします。

余談ですが、30cmあれば足りる接続に対して5mのケーブルを渡されたことがありました。ラックを見てみるとほとんどのケーブルが5mのものを使っており、ケーブル保管用のラックかと思ってしまいました。

ケーブルが多く他の機器の設置スペースが限られていましたし、大量のケーブルを避けながら作業するのはなかなか大変でした。

ケーブルのまとめ方(整線)を考える

ケーブルを最後に綺麗にすることを整線と呼んだりもします。繋いだままのケーブルをそのままにしておくと、次の作業の際に邪魔になりますし、故障復旧や作業の過程でケーブルの抜き差しや、機器の取り外し等が生じた際に、非常に作業がしづらくなります。

また、お客さんに完了報告をした際にラックを見てもらうと思いますが、綺麗にまとめてあった方が印象が良いはずです。

海外ではあまりしっかりやられない整線ですが、海外のお客さんが相手でも綺麗な方が印象が良いです。「綺麗な方が良い」に文化の違いはありませんからね。

極論、経験を活かすべし

経験が少ないからこの記事を読んでいただいていると思うのですが、極論、経験を活かすべしです。

何回も作業に行きなさいと言っているわけではなく、1回1回の作業時に「これやりづらいな」「なんでこんなごちゃごちゃなんだ」等とリアルタイムに感じることがあると思います。それをリアルタイムに自分の作業に活かしていけば良いのです。

これなら初めての作業でも多くの経験値を積めますし、2段階3段階上のレベルからスタートできます。

めっさん
  • めっさん
  • 当サイトの管理人。ニューヨークの大学を飛び級で卒業。その後日系企業でグローバル案件に携わる。大小様々な企業を転々としながら、マレーシアやアメリカへの赴任経験を持つ。バイリンガルITエンジニアとしていかに楽に稼ぐか日々考えている。年齢は秘密だけど定年も間近かな。

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