FRBが緊急利下げ、1%マイナス、ゼロ金利政策再び
3月15日、米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利を1%利下げし、政策金利は0-0.25%となりました。これは2008年の金融危機以来のことです。
また、米国債を大量に買い入れる量的緩和政策も復活させることで、諸般のコロナウイルスによる経済への影響を食い止める策も打ち出しています。
投資家へのサプライズ
一般的に株価や為替の価格は、その時点での実際の価値と折込済みと呼ばれる投資家の期待が反映されています。
価格が上がると思っている投資家は事前に買い入れており、それが価格を上昇させています。
その折込済みではない発表はサプライズと呼ばれています。2013年以降における、日銀総裁の黒田氏が複数回のサプライズを実施し、黒田バズーカと呼ばれていましたが、これが分かりやすい例かと思います。
FRBも事前予告なしに突然発表したことから、このサプライズ効果を狙ったと見られています。
しかしながら、一部証券会社等では、少し前から1%以上の利下げが必要、あるいは利下げをするのではないかという予想がされており、今回の利下げ発表が良いサプライズになったかは今後の市場の動きを見なければいけません。
為替の初動
3月16日午前8時の米ドル円の様子です。
まだ今週の為替市場がオープンして数時間ですが、早速円高に向かっているのが伺えます。
一般的に利下げが行われるとその国の通貨は売り方向に動きます。米ドル円のチャートで言うと、アメリカの利下げにより円安に動くこととなります。SBI証券のページが分かりやすく説明しています。
状況が状況だけに、今後どのような動きをしていくのかが見ものです。
今後の動向
正直分かりません。しかし、良くなるか悪くなるかのどちらかです。
大切なのは良くなっても悪くなっても対応できるように用意することです。
早くコロナウイルスが収束することを祈るばかりです。
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