EIGRP

EIGRPとは

自律システム内のルーティングを行なうCisco独自のプロトコル。

EIGRPのポイント

  • FD(Feasible Distance)とは、自ルータから宛先ネットワークまでの合計のメトリックである
  • AD(Advertised Distance)とは、ネイバールータから宛先のネットワークまでのメトリックの合計であり、RD(Reported Distance)とも呼ばれる。
  • 複数経路がある場合は、FDが一番低い経路がメインのルートとなり、この経路をサクセサという。このサクセサのFDよりも低いADを持った経路はフィージブルサクセサというバックアップルートになる。
  • Passive状態とは、ネットワークが安定しており、ルーティングが行われている状態
  • Active状態とは、ルートの再計算をしている状態で、ルーティングは行われていない状態。パケット転送を行なわないのでルーティングループを防げる。
  • EIGRPのメトリックの計算式
    • メトリック=256 x ( 帯域幅 + 遅延 )
    • 帯域幅=10,000,000 / 経路上の最小帯域幅(Kbps)
    • 遅延=経路上の遅延合計(μ秒) / 10
  • サクセサがダウンした際にフィージブルサクセサがあればそれがサクセサとなるが、ない場合はActive状態となりネイバーに問い合わせを行なう。
  • スタブではデフォルトでconnectedとsummaryの2つが有効になるので、アドバタイズされるのは直接接続されているルートとサマリールートである。
  • SIA(Stuck In Active)とはルータがアクティブ状態のままになってしまう状態。Queryを送信したもののReplyが来ない状態。
    • アクティブタイマでは一定時間以上(デフォルトでは3分)Replyを返さなかったネイバーをダウンと判定して、パッシブ状態に戻る。
  • 自動集約はデフォルトで有効である。
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EIGRPのコマンド

  • EIGRPの設定(AS番号は10)
    • RT(config)#router eigrp 10
  • 自動経路集約を無効にする
    • (config-router)#no auto-summary
  • サクセサとフィージブルサクセサを確認
    • show ip eigrp topology
  • 各ルーティングプロトコルで設定したネットワークとネイバーのIPアドレスの一覧
    • show ip protocols
  • ルーティングテーブルを表示
    • show ip route
  • ネイバーテーブルの表示
    • show ip eigrp neibhbors
  •  トポロジテーブルを表示
    • show ip eigrp topology all-links
  • トポロジテーブルのサクセサとフィージブルサクセサの表示
    • show ip eigrp topology
  • EIGRPが動作しているインターフェース
    • show ip eigrp interfaces
  • EIGRPのパケット統計
    • show ip eigrp traffic
  • 手動集約をする
    • ip summary-address eigrp [AS番号] [アドレス] [サブネットマスク]
    • これを設定するとルーティングループを防ぐため、自身が集約したネットワークの破棄用の経路(インターフェースがNull0)が自動的に作成される。
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めっさん
  • めっさん
  • 当サイトの管理人。ニューヨークの大学を飛び級で卒業。その後日系企業でグローバル案件に携わる。大小様々な企業を転々としながら、マレーシアやアメリカへの赴任経験を持つ。バイリンガルITエンジニアとしていかに楽に稼ぐか日々考えている。年齢は秘密だけど定年も間近かな。

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