サーキットブレーカー発動、現制度化で初、米企業時価総額200兆円下がる
またもやNYダウの下げ幅が最大となりました。最大で2,000ドルの下げ幅とのことです。日経新聞の記事です。また、サーキットブレーカーが現制度化で初めて発動されました。
なおこの記事では米国について書いていますが、日本にとっても他人事ではありません。
サーキットブレーカーとは
サーキットブレーカー制度は2010年に米国株価が一瞬で1,000ドル近く下げたフラッシュクラッシュを防げなかったことをきっかけに2013年に新ルールが採用されました。
これにより株式売買が一時停止されました。
サーキットブレーカーとはもともと1994年に先物相場の急変による混乱を防ぐことを目的に、取引を中断させるために取り入れられた制度です。
まだ下がる、米ドル円
米ドル円は昨日3月9日、一時101円台まで下落しました。この2週間ばかしで約10円下げたことになります。
今後も油断はできません。私はメキシコペソ円をロングで所有していますが、メキシコペソ円も同様に大きく下げています。メキシコペソ円は元々の価格が高くないため比較的ダメージは抑えられている気もします。
米企業、時価総額200兆円減る
また原油クラッシュと共に米国企業の時価総額が200兆円減るという知らせもあります。こちらの日経新聞の記事です。
時価総額が下がるとどうなるか
株価が下がることにより企業の時価総額が下がることについて、企業への影響についてお話します。
色々な考え方が存在するのは確かですが、短期的に株価が下がることに関しては、さほど大きな影響はないとされています。
しかし長期的な目線で見ると、株価の下落は資金調達の難易度を上げることとなります。
企業は株式市場で自社の株を発行し、売って、資金を調達します。
同じ100万株を発行する場合でも、株価1,000円の時は10億円の調達ができますが、株価600円だと6億円の調達しかできません。
このように資金調達が困難になります。資金調達が困難になることにより、新たな投資が難しくなり、企業活動そのものに影響を及ぼす可能性があります。