ホンダを襲ったEKANS
2020/6/16
多くの企業が新型コロナウイルスによる打撃を受けており、自動車業界も例外ではないと思います。一部で自動車需要が高まったとの話も聞きますが、ダメージがないわけではないでしょう。
ただ、最近は新型コロナウイルスによる影響ばかりがクローズアップされているように感じます。企業にとっての脅威は、新型コロナウイルスになったのではなく、新型コロナウイルスという脅威が追加されただけです。
先日の日経ビジネスの記事で、ホンダがサーバー攻撃を受けて一部の工場の生産がストップしたと知らせています。
ホンダをそんな状況に陥れたウイルスはEKANSであった可能性が浮上しています。
EKANSは2020年1月に新たに確認されたウイルスで、他のウイルスが情報システムを標的にしているのに対して、EKANSは産業制御システムを標的にしています。
これまで産業機器を狙ったサイバー攻撃は国家的なものがほとんどでしたが、民間による攻撃であったとの見方も出てきています。
現時点で明確な内容は出てきていませんが、金銭を要求する類のものもあるらしく、そうなればランサムウェアにも分類分けされることになります。