よく出る「根本原因」はしょうもない原因

この記事の序盤に出てくる話にすごく共感しました。
【コメント】
記事の序盤で、例えば「期日までに顧客に書類が届かなかった」ことに対してなぜなぜ分析をした例が紹介されています。まず最初の「なぜ?」の答えは「担当者が期日までに作らなかった」こと、そして次の「なぜ?」の答えは……と続いていくのだが、この手のミスに対する「なぜ?」は結局、「忘れたのはなぜか」という話になって、モチベーションが低かったとか意識が低かったという精神論になってしまいます。
これ、ウチの会社でも良くあります!ということですごい共感しました。
上記の例の中の結論が「担当者のモチベーションが低かったので書類を作成するのを忘れた」だったとすると、「では、モチベーションを上げる教育をしよう」という何とも言えない対策が練られたりします。非常に効果があるのか不明で、即効性が全くありません。「なぜ?」を突き詰めすぎるとこういう原因(?)が出てきます。もう一つ前の段階で「では、どうやったら書類の作成忘れを防げるのか」という議論になれば良かったのにと思います。
私の以前いた職場でも社員カードをなくした理由として「社員カードを持ち歩いているという意識が低く、管理が甘くなったため紛失してしまった」というレポートが作成されたことがある。対策として「要所要所で社員カードがあることを確認する」と記載されていました。でも、これって紛失しないための対策ではない気がしてなりません。紛失した場所と時間を特定するのには役に立ちますが、紛失しないようにする行動ではないと思います。紛失しないために、例えばストラップを付けるとか、社員カードを持ち歩かなくて良い仕組みにするとか、そういう方向に行くべきですよね。
話は戻って「なぜなぜ分析」の方法ですが、ある程度「具体的且つ客観的」な原因が出たら、それに対して対策を打つのが良いと思います。意識が低いのは主観的で対策しようがありません。それより、(記事に書いてあるままですが)管理ができてなかった事実に対して対策を打つのが即効的で効果的だと思います。
【記事】
[第8回]管理者はミスに気づく工夫を 答えに詰まったら打ち止めに
【URL】
http://tech.nikkeibp.co.jp/it/atcl/ncd/17/090800052/031600008/index.html

よっさん
  • よっさん
  • 当サイトの管理人。ニューヨークの大学を飛び級で卒業。その後某日系IT企業でグローバル案件に携わる。マレーシアに1.5年赴任した経験を持つ。バイリンガルITエンジニアとしていかに楽に稼ぐか日々考えている。

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