【まとめ】新型コロナウイルスにより売上があがる、さがる、変わらない企業
日本で初めての緊急事態宣言が発令されて早くも2週間です。最近ではその範囲も全国に拡大されるなど、新型コロナウイルスによる緊張感が高まってきています。
このサイトでも何度かに渡って、新型コロナウイルスによって影響を受ける業種やお店について記載してきました。
新型コロナウイルスの影響といっても、新型コロナウイルスによって売上が下がる企業もあれば上がる企業もあります。
そこで今回は売上が上がる企業、下がる企業、変わらない企業についてまとめてみました。このページでは企業と一言で記載しますが、適宜「業種」や「お店」と読み換えてください。
また、このページでは筆者の調べと経験による考察であり、一概に全て正しいとは言えません。必要に応じて自身でお調べ頂きたいと思います。
新型コロナウイルスで売上が下がる企業
まずは売上が下がる企業です。良くニュースにもなるので分かりやすいかと思います。
- 旅行(航空、宿泊)
- 交通(電車、バス、タクシー)
- 飲食
- イベント
- 商業施設
- フィットネス
- 娯楽(映画、カラオケ、テーマパーク)
- アパレル、呉服
少々表現に偏りがありますがこれくらでしょうか。
外出を自粛し、3密を避ける行動は、つまり人の移動と集合が少なくなります。人を運んでいた産業と人を集めていた産業にはマイナスのダメージとなります。
以前読んだ記事には、JR東日本でさえ新型コロナウイルスの影響でかなりのダメージを受けるとのことでした。記事のソースが見つからず、紹介できず残念ですが、構造上固定費が大きいビジネスなので、利用者が減ると固定費の割合が高くなり、売上を圧迫してしまうようです。
新型コロナウイルスの影響に企業の大小は関係ないとはいえ、一見強固な財政基盤を持っているようでも、案外ちょっとした売上の減少で大きなダメージを被ることがあるということです。
新型コロナウイルスで売上が上がる企業
次に新型コロナウイルスによって売上が上がる企業です。売上と記載してきましたが、ここでは売上または株価の上がる企業とします。
- オンラインゲーム
- コンテンツ配信
- 飲食(テイクアウト、出前)
- テレワーク関連
- 製薬(一部)
- 車(販売)
基本的には人が家に篭ることによる需要を満たす分野です。巣篭もり需要と呼ばれますが、言葉のままですね。
テレワーク関連とはZoomやWebExを提供するCiscoや、Dropboxなどのクラウドサービスなど、テレワークをするにあたって必要なサービスです。
Ciscoはメーカーでもあるので、製造部門についてはマイナスダメージですが、ソリューション部門ではプラスとなるところもありそうです。
製薬は企業によって異なりますが、先日このサイトでも紹介した富士フイルム富山化学株式会社はその一例でしょう。新型コロナウイルスに効果がある可能性があるとされているインフルエンザの薬、アビガンを作っています。
また、車についてですが、ちゃんとしたデータを見つけられていないのですが、販売数が増えてると聞いたことがあります。
新型コロナウイルスで売上が変わらない企業
新型コロナウイルスによる影響が長期化すればするほど日本経済にも大きな影響を与えますので、長期的にはほぼ全業界がマイナスの影響となるかと思います。
そのため、ここでは短中期的に影響を受けにくい企業や業界を列挙したいと思います。
- 不動産(家賃)
- 保険販売
- 車(メンテナンス)
不動産は、家賃収入を得ているような人は短中期的には影響が少ないと言えます。とは言え、店舗に貸していた場合にその店舗が倒産したり、家賃の支払い延長に応じたりと、全くインパクトがないわけではありません。
保険の販売をしている親族に聞いたところ、新型コロナウイルスの前後でさほど変化はないようです。しかしながら、店舗を構えて保険を売っている場合、単純に客足が遠のいていることで売上が減っているとも聞きます。
車のメンテナンスについてもあまり変わらないようです。メンテナンスとは車検や修理などです。新型コロナウイルスの影響があってもなくても、車検は訪れますし、故障するものは故障します。お客さんによっては、小さな修理は先延ばしにするといったこともあると思いますが、それほど大きな影響ではないと聞きました。
結局、何が良いのか
「何が良いのか」と言ってしまうと、キリがないのですが、少なくとも非常の事態に備えておくことが大切です。
例えば東京ディズニーランド等を運営するオリエンタルランドは東日本大震災を教訓に流動資産を増やしたと聞きました。簡単に言うと、もし運営(テーマパークの開園)ができなくても、当面の間はキャッシュで賄っていけるということです。
人には得手不得手もありますし、全ての業界が必要です。一概に危険だから違う業界を行こうというのは到底無理な話です。
どんな業界、どんな職種であれ、いつか来るであろう非常の事態に対してなるべく早く準備しておくことが大切であると再認識しました。