ESXの仮想スイッチとCisco Nexusを接続する

数年前に構築した基盤について思い出したので、忘れないよう記録しておきます。

簡単な構成をお話すると、ESXサーバが数台、Nexusスイッチが2台の構成です。

ESXサーバ側ではアップリンクでLAGを組み、Nexus2台に接続し、Nexus側ではvPCを組みます。

ESXのLAGとは何か

ネットワークエンジニアの方であれば、Etherchannel やPort-Channelのようなもの、で通じるかと思います。

複数のリンクをあたかも1つのリンクのようにまとめてくれる優れもので、結果的にリンクを最大限に活用してくれます。

この後お話するNexusのvPCにも繋がっていきますが、このLAGという機能を使う場合、対向の機器(つまりスイッチ)でも、LACPなどポートチャネルを組んでおく必要があります。

NexusのvPCとは何か

vPCとはVirtual Port Channelのことで、簡単に言うと、そのままポートチャネルです。複数のリンクを仮想的に1つのリンクとして扱ってくれます。

ポートチャネルはCatalystでも使える一般的な機能ですが、VirtualなポートチャネルはNexusでしか使えなかったはずです。

なぜVirtualかと言うと、2台のNexusのポートを1つのリンクとしてまとめられるからです。スタック構成に似た構成と考えれば良いかも知れません。

ESXのLAGとNexusのvPCの構成

LAGやvPCの詳しい設定方法等は割愛しますが、下図のような構成になります。

非常に簡略的な図ですが、こういうことです。結果的に無駄な(接続しているのに使っていない)リンクがなく、効率性が増します。さらに冗長性も高まるというメリットがあります。

このような単純構成で高価なNexusを使用するのは稀かも知れませんね。一応拡張の予定があるからという理由でしたが、お客さんにお金があったのは確かでしょう。

めっさん
  • めっさん
  • 当サイトの管理人。ニューヨークの大学を飛び級で卒業。その後日系企業でグローバル案件に携わる。大小様々な企業を転々としながら、マレーシアやアメリカへの赴任経験を持つ。バイリンガルITエンジニアとしていかに楽に稼ぐか日々考えている。年齢は秘密だけど定年も間近かな。

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