テレワークにおける業務の難しさ
最近は新型コロナウイルスの影響でテレワークをする人がとても増えていると思います。2020年4月の初めに日本で初となる緊急事態宣言が発令され、私もそれを受けてテレワークが始まりました。
私は新型コロナウイルス騒動のずっと前からテレワークをしたい人間でした。なにより満員電車で通勤するのが嫌で、かといって仕事の為にかなりの早起きをして空いている電車に乗るのも嫌でした。
そんなわがままな私ですので、新型コロナウイルスの影響を恐れながらも、心のどこかでテレワークの開始を喜んでいた部分もあります。
こんなにテレワークを望んでいたのに、やはりテレワークは万能ではありません。むしろ、普段の業務に影響を与えまくっています。
そこで今回はテレワークによる業務の難しさを、新規プロジェクトの始動という目線でお話したいと思います。
私の業務について
人それぞれ業務内容や立場が違うため、お話を開始する前に私の業務や立場について簡単にお話します。
私はテレワーク開始直後からとある新規プロジェクトに参加し、そのプロジェクトはちょうど始動したばかりでした。私のすぐ上のお客さんはプロジェクトリーダ的な立場で、私はサブリーダのような立場です。
お客さんの要件を聞き、スケジュールを聞き、それを私の配下のメンバに指示して実行させるような立場です。
ポイントとしては、プロジェクトが新規に開始したばかりであることと、お客さんと自身のメンバの間に立つ中間的ポジションであることです。
コミュニケーション以前の問題
よくテレワークではコミュニケーションが取りづらいと言いますが、それ以前の問題が存在します。そもそも声が伝わらないことがあるのです。
少しだけ技術的なお話をすると、テレビ会議をする場合、参加者のインターネット環境や使っているPCの負荷状況(CPU使用率等)、そして外部環境(家が幹線道路に近い等)などなど、様々な要因が絡み合ってきます。これら全てがうまく整って、やっと会話が出来るのです。
私もテレワークを始めた際は、ツールになれていないせいか、会議を開始しても15分くらい会話のできないメンバがいました。また、会議の途中で音が聞こえなくなったらしく、重要なところだけ聞き逃すという悲惨な状況もありました。
ある程度は慣れでカバーできると思いますが、その日の家のネットワーク環境なんて分かりませんし、いつ家のすぐ近くを緊急車両が通るかも分かりません。
こういったコミュニケーション以前の問題は無視できません。
コミュニケーションが取りづらい
コミュニケーションがそもそもできないというのは前述のとおりですが、コミュニケーションが取れても取りづらいという事があります。
これもよく言われる事ですが、顔や表情が見えないため相手の反応が分かりづらいことが挙げられます。私はこの点を補うために「はい」と相槌を打ったのですが、相手に中途半端に聞こえたようで、「なんか言いましたか?」と、逆に話を中断してしまったことがありました。
気軽に話掛けられない
気軽に話し掛けられないと言うのは業務によってはメリットかも知れません。作業に集中できるためです。
しかしながら、「あの件、ちょっとやっといて」といった口頭一言レベルの指示が出しづらいと感じます。メールを書くには面倒だし、いつ読むか分からないことを考慮すると「あれ」など曖昧な表現は使えずに、作成に時間が掛かります。
チャットツールも使っていますが、あいまい表現が使えないのはメールと同じですが、チャットの場合どんどん上の方に流れて行ってしまい、最終的に伝わったのか、そのタスクをやってくれたのか分からなくなります。
また、ちょっとパソコンの画面を見せて、「これはこれこれこうだよ」なんて話もしにくいです。「ここをクリックするだけだよ」という内容でも、わざわざスクリーンショットを撮ったりすることもあります。
メンバが理解しているか分からない
これも良く言われる事ですが、後輩やチームメンバが指示した通りにちゃんとやっているかという確認が難しいと感じます。会社にいる時は少し様子を見るだけでだいたいの確認は出来たのですが。
一方でマイクロソフトやGoogleで提供しているサービスで、同時に共同編集ができるものは良いですね。相手がどの辺にカーソルを置いていて、どんな内容を記載しているかが見えます。