物価補正手当(海外赴任給与)の落とし穴

私は2024年からアメリカのニューヨークに海外赴任していますが、日本からの駐在としてきているので、いくつか手当が会社から支払われます。そのうちの一つの「物価補正」についてお話しようと思います。
物価補正の目的
日本で生活していた社員が、海外赴任時も(金銭的な意味で)同等の生活を送るための処置です。
物価補正とは
日本(東京)と比べた物価の高さを給与に反映するというものです。実際の計算は複雑で、かつ私の会社は公表してくれませんが、例えば東京のランチが1,200円位で、ニューヨークが2,400円くらいするとすると2倍です。
この場合、給与は2倍になりますが、物価が2倍なので、結果的に生活水準は変わらない、という考え方です。
物価補正の罠:日本より物価の安い国では目減り
上述の通り、見かけ上は給与が2倍になるし、同等の生活水準ができると言われると良く感じますが、日本より物価の低い、例えば東南アジアの国に行くと給与が下がることになります。
とは言っても、他の手当もあって、なんだかんだ日本円と現地通貨を合わせた給与は減らないようになっていますが、赴任後は現地通貨で生活するので、少し減額感が否めません。
物価補正の罠:日本の物価上昇による給与減
分かりやすく2倍で説明しましたが、私の会社は赴任時は約2倍で、1年半経った頃は1.8倍になりました。ニューヨークもインフレーションが続いていますが、日本も物価が上がってきたからです。そのため、私のUSドルでもらう給与は減りました。
しかしここに落とし穴があります。
私はニューヨークでUSドルを使って生活しています。日本の物価が上がることは私の生活には関係がありません。しかし東京の物価が上がったという理由で、東京とニューヨークの物価の差が縮まり、USドルで支払われる給与が減りました。
私はそんな高給取りじゃないので、下がったと言っても30ドル程度ですが、されど30ドルです。これで生活が厳しくなる訳ではありませんが、そういう仕組みになっているのが落とし穴だと思います。
ニューヨークの物価も上昇傾向なのに、(生活に関係ない)東京の物価が上がることで給与が下がるのです。
